2回鑑賞。新宿バルト9とT・ジョイ大泉にて。
以下感想。ネタバレ注意!
週末興行成績では二位のスタート。
去年一位スタートだったスマイルの映画版よりも数字は上なのですが、
某魔法少女物が凄すぎです(4億て)。
本作は忘却された物質の復讐が話の発端という事で、
内容としては「おもちゃの国」が一番近い感じですかね。
前振りがあって、不穏の影、チームがばらけ、合流して解決!
という流れはお決まりと言ってもいいかと思うのですが、
本作のポイントの一つとして、チームが分離した際にマナ個人には戦闘シーンがありません。
他の3人は変身して各個中ボスを撃破して脱出してくるのですが、マナだけはそれが無く、
代わりに飼い犬、祖母との思い出の中で現在の記憶を持ったまま物語が進行していき、
周りの皆、シャルル、祖母の支援があり、戦闘をせずに合流してくる筋書きになっています。
ここの辺りは中々良い展開だったと思います。
戦闘して脱出する方が派手にできたと思うのですが、
祖母とその飼い犬との話を静かに丁寧に描いたおかげで、
話がグッと締まりましたし、その後のアクションシーンも一層ダイナミックに感じました。
特にマナがフィルムから抜け出る際の変身シーンで「L・O・V・E」の後、
フィルムが弾けるカットに飛んで、
そのフィルムのコマにハートの変身シーンのカットを入れた演出は上手いなーと思いました。
あそこはとても格好良かったですね。
若干派手さに欠けるきらいはあるかもしれませんが
(去年のスマイル劇場版の方が動的な作品だったと思います)、
死去した祖母や飼い犬との思い出を物語の中心に据えマナの新たな一面を表現しつつ、
あまりきつくならないように話を展開させ、
仲間の力で前進させた内容には非常に好感が持てました。
いい作品だったと思います。
(エースの登場唐突すぎね?とか、あのクラリネット何だったん?
とか思ってしまったのは内緒です。)
*おまけ
新宿バルト9(シアター9)とT・ジョイ大泉(シアター1)比較
バルト9は最後列(P列)、T・ジョイは後ろから4列目(Q列)にて鑑賞(縦軸は同じような位置)
音声:バルト9は最後列だったのでサラウンド感は乏しかったです。
フロントSPが支配的な感覚はいつも通りで、最後列でも凄いアタック感。
T・ジョイ大泉はフロントはそれほど強くありません。
聞きやすく、またサラウンド感がとても良かったです。
後ろから4列目という事もあったのでしょうが、
バルト9では感じなかった音響効果を味わえました(ex.雨音に包まれるシーン)。
映像:バルト9は色彩が濃厚な印象で、T・ジョイ大泉はやや淡い印象。
T・ジョイ大泉の方が正確な色ではないかと思います。
両館共にデジタル上映ですが、やはり差異はあるようですね。
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