スティーヴィー・ワンダー 「キー・オブ・ライフ disk1」(SHM-CD)
品番:UICY-91472
レーベル:モータウン
C1エラー:avg/sec 4.8
C2エラー:avg/sec 0.0
C1エラーが若干高い気もしますが、問題無し。
説明不要の20世紀を代表する名盤ですね。
SHM-CDにも興味があったので購入してみました。
*SHM-CD (Super High Material CD)とは
ビクターが開発した高音質CDで、
その名の通り新素材のポリカーボネート基盤を用いて、
素材の透明性を上げて、高音質化を図った代物だそうです(ガラスCDと同じ発想)。
ただ再生の手順として、CDからはデジタルデータを取り出し、それをDACに送る。
ぶっちゃけ取り出す信号が0か1かをキチンと識別できれば問題ないわけで
仮に基盤の透明度が向上し、明瞭に0と1を読み取ることが出来たとしても
データ自体には何ら変化は無いのだから、音質には関係無いのでは?
なんて素人が妄想してみたり。
まぁ、そんな単純な話ではなく、より高次元のメソッドなのでしょう。
ただしコピー対策には非常に有効だと思います。
レンタルしてパソコンで複製品を作成しても、
基盤の質が違うと言うことになる。SHM-CDを楽しむのなら買って下さい、と。
後SHM-CD盤として、通常のCD盤を再販できるのも利点(企業側の、ですが)。
~感想~
2000年度に実施されたというリマスターが原因でしょうが、
92年版(POCT-1812/3)と随分と音が違う。
SHM-CDは関係なく単純に音源が違います。
(よってSHM-CD対CDという構図の比較が出来ません)。
実際、スペクトログラムで比較してみても細部に違いが見て取れます。
7曲目、「 Knocks Me Off My Feet」の冒頭
音が明瞭になったとは思いますが、
必要な情報が削がれ、音質が痩せてしまったような感覚を受けました。
ワタシはアナログの匂いがする92年版の方が好きですね。
あとノイズの混入が非常に気になります。
本作は「サー」と言うノイズが絶えず流れています。
92年版にもノイズが混入しているのですが、
大ボリュームにしてやっと気が付く程度の物。
今回のリマスター版はそれが顕著で、
7曲目の「Knocks Me Off My Feet」のような静かな曲だと非常に目立ちます。
(気が付かない人はヘッドホンで試してください。
正直、ヘッドホンで鑑賞したいと思うCDではないです。)
製作陣は誰も気が付かなかったのでしょうか。
作品は言うまでも無く、素晴らしい出来なので是非。
ノイズが気になる方は品番POCT-1812/3の製品を。
懐に余裕のある方は、
インナーヴィジョンズ(POCT-1810)
トーキングブック(POCT-1809)
辺りもまとめてドウゾ。
*念のため追記
検索を掛けてもノイズ関連の記事を全く見つける事が出来なかったので
(SHM-CD恐るべしと言ったようなベタ褒めの記事のみ)、
ワタシの購入した製品が単に不良ディスクだった可能性があります。
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