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バンコック・デンジャラス_鑑賞

ミラノ座で(地下の方)。ネタばればれです。
ファンの方は華麗にスルー。
予想外の内容でした。

ワタシ内容は、
暗殺依頼に失敗して、敵味方両方の機関から命を狙われ、
逃亡しながらも依頼主の謀略を突き止め、リベンジ!
狙撃しながら、撃ち撃たれ、120分走り回るノンストップアクション!
みたいなべッタベタな展開を想像していたのですが、全然違いました。
(バンコック・デンジャラスって、主人公の名前だと思ってたし←馬鹿)

人生に疲れた殺し屋が、最後の仕事の場として、仏教国タイに赴き、
タイの環境に感化されたのか別人になってしまい、殺しのルールも何の其の、
弟子を取り、恋人を作り、人々とふれあい、
そして最後の依頼に臨み、ちょっと哀愁感漂わせる、みたいなお話でした。

この映画には、いわゆるアクション映画典型の、映画を貫徹するぶっとい事件がありません。
主人公の人間性に重点を置いたアクション映画で、それはそれで別段問題無し。
しかし、この映画の予告編やサイトを見てから行くと、肩透かしを食らうこと必至。
予告編での「たった一つのミスがすべてを狂わしてしまう。」とか、
サイトのストーリー紹介での「人生最後の引き金を引こうとするが、それが全てを狂わせる始まりだった…。」
等の文言があるのですが、そのたった一つのミスのシーンから映画の残り時間30分無いですし、
最後の引き金を引く前から主人公は暗殺者としては狂っていますから。
そのミスとやらも特に映画の起点にも感じず、正直どうでも良い感覚。
この映画で描いている事は、主人公の内面の変化であって、出来事ではないと思うのですが。

あと、アクションシーン自体あまり芳しくありません。
映像も凡庸ですし、暗殺者のくせに殺し方が超大味。
「あんた目撃者多数だよ」、「あんたそのバイク目立ちすぎでしょ」、
「あんたこんな場所で狙う事ないでしょ」等、突っ込みを入れたくなるポイント多数。
タイのお国柄に合わせたんでしょうか。狙撃は面倒くさくなったようです。
途中から気を取り直して、こういう映画なんだよと気を取り直して鑑賞していました。
ラストもなんか中途半端で、なんだかなぁと言う印象。
となりのカップルは「えっ、これで終わったの?」と率直な感想。
その台詞に凄く共感。ちょっと溜飲が下がりました。


知人にタイが大好きな方がいるのですが、
タイに言ったら人生変わるよ、とおっしゃっていました。
そうかもしれません。きっと製作陣も「マイペンライ」とか言っていたのでしょう。
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