新宿ピカデリーは瀟洒で、本当に優秀な映画館だとは思うのですが、
いかんせん束縛感が強いので、偶に歌舞伎町方面で映画を見たくなります。
やっぱミラノ座はいいですね。楽です。場末感がたまりません。
隅の方でバク睡しているおっさんもいます。
ピカデリー→10代から30代のOP(オシャレピープル)又はカップル向け
ミラノ→リーマン、暇な老人、映画オタク
って感じでしょうか(ミラノ座の関係者の皆さん御免なさい)。
最近動員人数が芳しくないような気がするのですが、
まさかプラザに続いて閉じるなんて事ないですよね…。
まぁ、6月27日からEVAが始まりますから。これで当分戦えます。
閑話休題。
映画はとても面白かったです。
要は、
ミリオネアのクイズを通して、
その問一つ一つにより主人公が人生を回想し、
最終的に愛を手に入れる。
ってお話です。(←簡単に纏め過ぎ)
予想に反して、御伽噺のような物語展開でした。
(もっと苛烈なストーリー展開を想像していた。)
弁護士などの知識人でも知り得ない質問を、
スラム育ちで一般的な教養課程を経ていない彼が、何故知りえたのか?
それは本当に小さな偶然が積み重なった、ただの事実で、
その問いの答えは彼の人生では結晶の様な、
ある種の固定点のようなものになっていたのでしょう。
だからそこで得た、その情報を彼が消失することは決して無かった。
1問だったら、奇跡では無い。其れが幾問も続いたとしたら。
D、それは運命だった。と。
これが日本や欧州だったら、最後は不正解だったでしょうね。
君は愛を手に入れるから、金は無しね、みたいな。
すべて手に入れて、さぁ踊ろう!みたいな発想はなかなか出来ない。
さすが印度(アメリカ?)。
とか言いながら、ラストのダンスシーンを見ていたらなんか無性に感動してしまいました。
あぁ、ハッピーエンドって良いなぁって。
お奨めです。
(鑑賞した後にふと「一体彼はどうやって出場の権利を手に入れたのだろう?」という疑問が。
まぁ気にするのはやめときます。)
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