(1)本体
一見してSR-225のチープさが際立ちます。
安っぽいビニール製のヘッドバンドに、黒のスポンジ、筐体の殆どがプラスチックで構成されている玩具の様なその外観。
これに27,000円のプライスが付いているのは、ある意味驚異的です。
(これに勝るのはER-4S位。)
MS-2は32,000円ですが、225と比すると中々良いかと。ヘッドバンドも皮革製(?)で重量感がありますし、
やはりアルミのチャンバー(ハウジング)が効いてますね。多少なりとも高級感が存在します。
(2)装着感
両方とも悪いですが、両機を比較すると225はMS-2より数段マシ。
問題はMS-2の重量バランスで、原因は先にあげたヘッドバンドとアルミのチャンバーです。
この二点が兎に角重く、頭頂部と耳朶に荷重をかけ、装着感を著しく劣悪なものにしています。
こう考えると見た目は非常にチープですが、それ故に軽量に仕上げられた225は上手く作ったもんだなぁ、と一人感心。
重量比較
MS-2…315g(ケーブル含む)
SR225…210g(ケーブル含む)
*ちなみにMS-PRO(RS-1相当)は250g(ケーブル含む)で、装着感はかなり良いです。参考までに。
(3)音質(SA8400+AT-HA5000で視聴)
非常に似てます。明瞭で高音がきつめの刺激的な音を放つMS-2、若干マイルドなSR-225。
強いて違いを揚げると、
MS-2はSR-225に比べると、立体的に鳴り、空気感を感じます。音が良く響き、高音が刺激的。
SR-225はMS-2に比べると、耳の側で音が鳴り、響きの悪さを感じる反面、高音が多少マイルド。低音がかなり弱い。って感じでしょうか。
(ここら辺、アルミチャンバーの効果は絶大と言った所ですかね。)
両機ともに非常に明瞭性が高く、ノリが良い機種です。
音の分解性も高レベルですが、音の定位や音場についてはあまり気にしないでも良いでしょう。
(そこら辺を気にして購入する機種でもない気がしますし。)
個人的にはSR-225の方がMS-2より音抜けが良いので気に入ってます。
Bon Joviの「Lost Highway」やFoo Fightersの「Echoes, Silence, Patience & Grace」なんかは相性が良く、かなり楽しめるかと。
FLOWの「WORLD END」も良かったです。ここら辺はMS-2も然りですが。
(シャカシャカヘイ!って感じ。判らない方はスルーで。)
結論として、ぶっちゃけどちらか一方があれば十分だと思います。
HD650などのサブ機として、ポップス、ロック等を目的に使うならばSR-225(装着感と価格の面から)、
メイン機種として、使用目的がロック、メタルetc、オールジャンルならばMS-2でしょうか(私はCD一枚程度で限界が来ますが)。
長時間使用目的(ゲーム、映画等)の場合は両機とも選択肢から外した方が無難でしょう。
それとMS-2は買取が非常に厳しい機種ですので、そこら辺も要注意。
(08年10月現在、フジヤエービックの買取り価格は、SR-225は10,000円ですが、MS-2は2,000円。)
ヤフオク等で売却すれば問題ありませんが念のため。
この二台の比較は色々なサイトで取り上げられていると思いますので、ぐるぐる回って見て下さい。
廉価な機種ではないので、購入の際には(可能な限り)視聴をお忘れなく。
(特にMS-2は音質、装着感共に刺激的ですので。)
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