beyerdynamic DT 990 PROを購入したので感想を。
フジヤエービックさんで18800円で購入。
(エージングは100時間程度)
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本体は、黒を基調としたボディで、銀色のイヤーパッドが妙に映えます。
正直デザインに関しては、手持ちのHPの中では一番格好み。
凝った塗装や、ギミックなどは一切廃した、無骨な古臭いデザインですが、
それが逆にモダンに感じられます(ハウジングなんかは簾みたいで結構日本的かも)。
使い込んでいないのでなんともいえませんが、作りも頑強だと思われます。
見た目にそぐわず、非常に軽量(250g)。
プラスチック部も艶消しの黒を使用し、安っぽい印象を与えません。
「maid in germany」の刻印が妙に嬉しい。
装着感は良好です。ワタシにはHD650とどっこい。
イヤーパッド、ヘッドパット(ビニール製)共に柔軟で非常に快適。
ただし、イヤーパッドは繊維が細く、皮膚にしなやかに密着する為、暑い時期には相当不快。
また、その耐久性も気になる所。柔軟ですが、あまり強靭ではないような気がします。
側圧はヘッドバンド内の鉄板を調整する(力で強引に変形する)ことにより、
簡単に自身の頭部の形状に適合させることが可能。
(この単純、かつ合理的な機構は、是非他メーカーも参考にして欲しい。)
音は、かなり派手なドンシャリ。感覚的には、ドォォンシャリ。
サブウーファーを導入したかの如く、部屋が鳴っているような低音域を味わえ、
音に迫力、力強さを感じます。
低音はその質感ゆえに多少輪郭がぼやける感がありますが、
それをこの空気感と同時に成立するのは難しいでしょう。
音場感、定位ともにHD650と比較するとそこは一歩譲ります。
高音域はかなり派手です。金管、シンバル等はとても鮮やか。
女性ボーカル等でやや掠れた風に聞こえることありますが、
それがアクセントとなり、逆に魅力的に感じる人も。
HD650のような滑らかさはありませんが、こちらの方が声に実在感を感じます。
ミキシング等で低高域が過剰に演出された楽曲は若干苦手だと思います。
逆に、全体的に音がスカスカで量感に乏しい楽曲が、魅力的に聞けるかも。
個人的にはとても魅力的なHP。
あの低域を気に入った人は確実に嵌ります。
基本性能も高いですし、CPの高い優良機だと思います。
低域、高域が刺激的なので小音量でも十分楽しめ、作業用にも使えそうです。
ワタシは現状、殆どの楽曲をこれで鑑賞しています。なんと言うか、音に浸れるHPです。
*音量が結構取り辛いです。インピーダンス=250Ω、感度=96dB。
(よほど録音レベルが厳しくない限り、DenDACでいけます。据え置き機だったら問題ないでしょう。)
*インピの変更による同型機が多数登場した模様。
DT 990 Edition 2005
DT 990 PRO
DT 990 E/600←NEW!
DT 990 E/32←NEW!
なんか「D.C.~ダ・カーポ~」みたいだな…。770、880、990シリーズだけで13台もあるんですが。
とりあえずインピ32Ωのバージョンは携帯用らしいのですが、それでケーブル長3Mってどうなんだろう。
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