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ウォーロード 男たちの誓い_鑑賞

ミラノ座にて。ネタバレあり。

過酷な時代に義兄弟の契り(投名状)を結んだ、三人の男たちの物語。
アクション任侠物(カンフー物ではない)。
三兄弟の特性は
長兄→理性的、個人主義、規律
次兄→人情家、家庭愛、愚鈍
三男→純粋、兄弟愛、激情
てな感じでしょうか。超適当です。

ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武と豪華な布陣。

合戦シーンは見ごたえ在り。特に騎馬戦はダイナミックで、砂埃や光線の使い方も上手い。
役者さんは終始泥まみれで、その汚らしい格好が好感を持てます(設定を無視していない)。

アクションシーンではワイヤー等は使用せず(と思う)、あくまで個人の技量に任せた感じです。
やはり金城剛って香港で修行した役者さんなんだなぁと痛感。アクションシーンが上手い。

正直「義兄弟の契り」っていうのは感覚として良く判らない所があるのですが、
信頼し合える関係を一つの儀式により築けるというのは、
強ち間違ったシステムではないのかもしれません。
特に彼らの様な賊徒にとっては必要不可欠な物だったのでしょう。


一応女性を巡っての愛憎の縺れもあるのですが、あまり描かれません。
ここら辺は世界戦略を考える「レッドクリフⅡ」なんかとはあまりに違いますね。
儒教的な男尊女卑の世界というか。
例え重要な役であっても女性の死なんてどうでも良いという感覚。
彼女は三男の手によって殺害されるのですが、
なんか不貞を働いた女性の末路みたいな感じがしてここは一寸嫌でした。
(スウェーデンの名誉殺人を想起)
彼女は生かしたほうが物語は良り劇的になったのではないかと。
ただ、彼女の殺害シーンは三男のまさに純粋な馬鹿さ加減に心打たれるシーンでもあり、
そこからラストへ疾走していくので、必要って言えば必要かもしれませんが。
ただ主観としては「悲惨だなー」と。


なんか相変わらず映画の感想っぽくないですね。

視聴価値あり。
ただし、いわゆる「カンフーアクション物」ではありませんので、そこはご注意を。
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